ナツハゼとは

ナツハゼは全国各地の山に古来から自生している日本固有の稀少な和製ブルーベリーです。

ツツジ科スノキ属の落葉低木で、高さは1.5mから3m程度になりますが、成長するのに10年から20年かかります。

夏に葉っぱが「はぜの木」の葉のように紅く紅葉することから、「夏はぜ」と命名されました。

果実は径7-8mmになる球形の液果で、秋には黒色に熟して食用になり、「山の黒真珠」と言われます。

中国、朝鮮半島南部、日本に分布。日本では、北海道、本州、四国、九州と全国に分布し、標高の高い山地の林縁に生育しています。

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昭和初期の世代は子供の頃に山の実を採取しておやつ替わりに食した記憶があるようで、お年寄りの方には懐かしい味です。信濃町では昔から「ぶんぶく茶釜の実」と呼ばれています。

信州信濃町の畑で栽培するようになったのは30年ほど前からで、当初は山採りの幼木を移植、最近になって挿し木技術が確立しました。

果実は10-11月にかけて熟し、ブルーベリーに似た黒褐色になります。野性味があって甘酸っぱいため、生食のほか、ジャムやジュース、ソース、果実酒などに加工されます。

複数の研究機関での成分分析や試験の結果、ナツハゼにはアントシアニンやポリフェノールが他のベリー系の数倍も含まれ、抗酸化値はあらゆるベリーの中で極めて高い数値が確認されていることから、免疫力を高める抗酸化性の高い機能食品と言えます。インフルエンザウイルスの予防に効くという嬉しい研究報告もされています。

木の成長が程良い高さで収まり、早春の桃色の葉や秋の紅葉が黒い実と絶妙にマッチすることから、庭木の園芸樹木や華道用の花材として超高級な生け花としても強い人気があります。

佐藤夏はぜ農園では、農業法人「信州黒姫高原ファミリーファーム」による地元農産物加工事業の一環で30年前に苗木400本を山から移植して育て、今や2mを越えるまでの成木に成長して秋には畑一面が赤く染まる「ナツハゼの桃源郷」が出現します。

★  ナツハゼのダントツの抗酸化作用値(ORAC)について

 私たちの体には「活性酸素」と呼ばれるものが存在します。 この活性酸素が体内で過剰に存在するようになると酸化ストレスになり、様々な疾病の原因となると言われています。

 この酸化ストレスを防ぐために、余剰の活性酸素を無害化(最終的には酸素と水に変える)する抗酸化物質を多く含む食品が注目されています。

 食品の抗酸化力評価方法には、 スーパーオキシド消去活性(SOSA)、DPPHラジカル消去活性、ORACなどの評価方法があります。

 ORAC は Oxygen Radical Absorbance Capacity の略で,1992 年米国農務省(USDA)と国立老化研究所の研究グループが開発した方法で、 日本食品分析センターでもこの方法を採用して分析しています。(詳細はこちらの日本食品分析センターの資料(https://www.jfrl.or.jp/storage/file/news_vol6_no2.pdf) を御覧ください)

 日本食品分析センターなどが測定した各果実の抗酸化作用値ORACは下記の通りで、ナツハゼの抗酸化力が非常に高いことを示しています。

 (ナツハゼの分析:日本食品分析センター  その他果実の分析:米国農務省発表ORACデータベース(2010)より引用)

ナツハゼ

190

エルダーベリー 

146.97

アサイー  

102.7

野生種ブルーベリー 

96.21

クランベリー  

90.90

西洋クロスグリ  

79.57

ブラックベリー

59.05

ブルーベリー 

46.69

赤フサスグリ 

33.87

皮付きりんご

30.49

 

★ ナツハゼに関する研究資料Link集

タイトル 著者所属・氏名(敬称略) 掲載機関  
ブルーベリー近縁種ナツハゼとアラゲナツハゼにおける果実の成熟特性と品質評価 宮崎大学農学部・國武久登  他 園学研.(Hort. Res. (Japan)) 13 (1):1–9.2014  
ベリー類のアントシアニン含量の比較  (下記に一部グラフを抜粋しました) 福島県ハイテクプラザ・関澤春仁 他 東北農業研究60,225-226(2007)  
ナツハゼの抗インフルエンザウイルス作用 福島県農業総合センタ・流通加工科 農研機構 H23  
ナツハゼを利用した飴にはインフルエンザウイルス吸着阻害活性があります 福島県農業総合センタ・流通加工科 関澤春仁 平成25年度研究成果選  

ナツハゼ果実の加工に伴う抗酸化性の変化

聖霊女子短期大学・進藤祥子他

聖霊女子短期大学紀要第40号(2012)

 
       
ブルーベリーよりも抗酸化力の高い野生種 ナツハゼ 宮崎大学農学部・國武久登   雑誌「現代農業」2008年4月号 p208-213  
       
       

 

(東北農業研究に掲載されているベリー類のアントシアニン含量比較から抜粋。ナツハゼはビルベリーよりも多く、断トツです。)

 

★ ナツハゼってなあに? という簡単な説明書(PDF  1.5MB 2枚)を作成しましたので、ご活用下さい。

 

★ 皆様にナツハゼを知ってもらうための パネルです。