「ブルーベリー 葉茎の抽出成分 コロナ無毒化 宮崎大発表」
以下、日本農業新聞2021年1月31日の記事です。
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宮崎大学は、同大学で開発したブルーベリー「くにさと35号」の葉と茎から抽出した成分から、新型コロナウイルスを不活化(無毒化)する効果を得たという研究結果を発表した。同品種の葉茎が多く含んでいるポリフェノール類が、強い抗ウイルス作用を示したとみている。ウイルス感染の予防や治療への効果が期待できるとして研究を進めている。
研究では、茎と葉を熱水などで処理し抽出した成分サンプルを10種類用意した。サルの腎臓から培養した細胞に各サンプルを加えた後、新型コロナウイルスに感染させた。このうち一つで、99%以上毒性がなくなり、不活化が確認された。
大学では2004年から、ブルーベリーの葉茎が持つ成分に成人T細胞白血病(ATL)やC型肝炎ウイルス(HCV)を抑える作用があるとして、農学、医学、工学部と産業動物防疫リサーチセンターの教授らがチームとなり研究を進めてきた。「くにさと35号」は09年に、葉を採取する品種として同大学が開発。動脈硬化などを防ぐ抗酸化作用があるポリフェノールの含有量が、一般的なブルーベリー品種と比べ2、3倍と多い。現在は国富町など県内5ヘクタールで栽培されている。
研究成果は昨年12月に特許を出願した。大学では、今回不活化した要因と考えられるポリフェノールの種類を分析するとともに、予防または治療のどの段階で有効なのか、研究を進めている。「くにさと35号」を用いて茶やサプリメントを製造・販売している会社と、共同研究の協議を始め、新商品開発などを目指す。
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今回のプロジェクトは、宮崎大学と株式会社GEホールディングス社などの共同研究のようで、以下の報道が株式会社GEホールディングス社からもあります。
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ブルーベリー種(くにさと35号)は宮崎県で独自に開発された品種で、宮崎大学と弊社はその有用性に着目し8年以上にわたり研究を重ねてきました。グループ会社(株式会社なな葉コーポレーション)は現在、くにさと35号の栽培を独占管理するとともに、その葉茎から抽出した成分をグループ会社(株式会社GEウェルネス)のサプリメントをはじめとした製品に配合しています。
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ちなみに、宮崎大学の國武先生はラビットアイ系ブルーベリーの葉でお茶を開発して数年前から販売されていますが、実は国内のナツハゼ研究の第一人者でもあります。
そこで、この記事に便乗させてもらいます。
ブルーベリー以上に抗酸化作用の強い果実がナツハゼです。
総ポリフェノールはブルーベリーの3倍、アントシアニンは7倍あります。
数年前に東北の研究機関から、「ナツハゼの抗インフルエンザウイルス作用」という論文も出ています。
しっかり研究してもらえば、「ナツハゼはコロナ対策に有効」というデータもとれるのではないでしょうか。